快・新・志の三人のつもり?
リハビリ駄文です。
(合言葉は継続は力なり?)
その三人は、ひどく印象的でした。
古い―――高齢で、もうすぐ逝ってしまうのが、悲しみと共に、諦めと共に受け入れるしかない事実だと判る祖父の大切にしているアルバムに、今は色褪せてセピア色に変わってしまっている写真に写っていたのです。
永い時を経ても判るその視線の強さ。
三人が三人共、強い視線で真っ直ぐにこちらを射抜いてました。
だからなのでしょうか?私は、その写真が忘れられませんでした。
それから、暫くして祖父は静かに永久の眠りにつきました。
満足そうな微笑を浮かべ、沢山の友人や家族に囲まれて。
覚悟はしていても、襲い来る悲しみに抗いようやく落ち着いた頃、私は何となくあの写真を見たくなりました。
あの、強い視線に力を分けてもらいたかったのかもしれません。
そっと、祖父が使っていた部屋へと忍び込み、あのアルバムを手に取りました。
だけれども、あの一枚―――他の写真に彼等が写っているのは一枚もありませんでした。
あの、一枚だけが消えていました。
あぁ、祖父はあの三人が好きだったのだ。
だから、持って逝ってしまった。
何となくそう思いました。そして、それは多分当たっているのでしょう。
それから、どれぐらい月日が流れたでしょう?
私は祖父の墓参りに来ていました。
新しく変わる生活の為に、私は仕事を辞めました。
これが私が独身で行ける最後の機会だと思ったら、止められなくてどうしてもと、無理を言って出てきたのです。
私は明日、結婚する予定です。
祖父の墓の前には人が居ました。
三人共髪を伸ばし一人はストレートに。
その人を挟んで両側に立っている人は緩く束ねていました。
私はそれをただ見ていました。
ふと、一人が振り向きました。
私を見て少しだけ驚いた顔をして、そっと二人に何か囁きました。
その時の私の驚きといったら想像出来るでしょうか?
無くなった写真と同じ顔。同じ視線の強さで。
―――三人は、年を取っていませんでした。
子供の私が大人になるぐらいの時間は確実に過ぎているのに、あの日見た写真のままでした。
普段、書かない書き方に挑戦してみたけど…おもしくない…。